適当のごった煮

Pythonと境界標とQGISを中心にいろいろと

冬季五輪開催地を地図に表示する(グリッド線付き)

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冬季五輪の開催地(2022年開催予定北京含む)を地図にプロットして、緯度15度、経度30度ごとにグリッド線を引いた図を作成しました。

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作り方は基本的にGeocodingの結果を表示すると同じです。

日本オリンピック委員会 オリンピック開催地一覧&ポスターから冬季五輪開催地の地名一覧を取得します。地名を特定しやすくするため、「地名 国名」のペアでデータを作成しました。

次にGeocodingを利用して緯度と経度を取得し、CSVファイルにまとめます。

世界地図はNatural Earthの「ne_10m_admin_0_sovereignty」を使います(トップページから「Get the Data」→「Large scale data」の「Cultural」→「Admin 0 - Details」→「Download sovereignty」)。地図をQGISで読み込んだら、続いて開催地一覧のCSVを左側のツールバーにあるカンマのボタンを押して読み込みます。

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これで開催地一覧が表示されました。ヨーロッパ地域での開催が多いようです。ここに緯度と経度のグリッド線を重ねます。

メニューバーから「ベクタ」→「調査ツール」→「ベクタグリッド」を選択してグリッド線を引く範囲を指定します。

「レイヤの値で領域を更新する」を選ぶと表示している地図の領域を取得してくれますが、緯度方向の最大値が小数点を含んでいるため、このままだとキリの良い数値でグリッド線が引けません。

そこで、緯度方向は-75度から75度までをグリッド線の範囲とするように変更して、線の間隔は緯度方向15度、経度方向30度と指定します。

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この指定でグリッド線を作成すると、以下のようにグリッド線が引けます。

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分かりやすくするためにプロパティのラベルで「このレイヤのラベル表示」を選び、ラベルに「COORD」を指定すると冒頭のように地図上に数値が表示されて、より分かりやすい作図ができます。

同様の手順で夏季五輪(中止分除く)も表示させてみると以下のようになりました。

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