適当のごった煮

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QGISで都道府県の面積を算出する

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地球地図日本の行政界データを使い、日本を都道府県レベルで分割して面積を算出します。

まずは地球地図日本の行政界データを読み込み、メニューバーから「ベクタ」→「空間演算ツール」→「融合」を選択して表示されるウィンドウで「融合フィールド」に都道府県をあらわす「nam」を指定します。

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「国土交通省国土地理院「地球地図日本(行政界)」をもとにid:tekito-gottaniがQGISを用いて編集・加工」

ついでに、都道府県レイヤを右クリックして「属性テーブルを開く」を選択し、編集モードを切り替えたうえで「カラムを削除する」で使うあてのないカラムを削除します。

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 次に面積を算出するため、表示図法を正積図法に直します。メニューバーの設定から「カスタムCRS」を選択し、「World_Mollweide」をもとに「+lon_0=」を0から139に変更することで中心経線を139度とするモルワイデ図法の定義を作成します。

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続いてプロジェクトのプロパティを選択し、「'オンザフライ'CRS変換を有効にする」にチェックを入れて、作成した中心経線139度のモルワイデ図法を選びます。

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「国土交通省国土地理院「地球地図日本(行政界)」をもとにid:tekito-gottaniがQGISを用いて編集・加工」

このCRSを指定したレイヤを別名保存すると、面積を算出する準備が整います。

作成した都道府県レイヤを右クリックして属性テーブルを開き、「編集モード切替」をクリックして「フィールド計算機を開く」を選び、下記のように指定します。「$area」と指定するだけでQGISが面積を計算してくれるので、平方キロに直して小数点第二位まで求めます。

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変更を保存して属性テーブルを開き、面積の昇順でソートすると、下図のように香川、大阪、東京…と現実と一致する順番で表示されます。

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これで都道府県の面積を算出することができましたが、どのくらい正確なのか分からないので国土地理院が発表している面積データと比較します。

平成27年全国都道府県市区町村別面積調から「全国都道府県市区町村別面積(CSV)」をダウンロードして都道府県名と面積データを取り出します。

得られたデータの都道府県名は漢字で表現されていて、このままでは結合できないため、日本の都道府県名のヘボン式ローマ字リストを利用して漢字とローマ字の対応表を作成し、最初に作成した面積順データと合わせて結合用CSVファイルを作成します。

作成したHTML表形式データは都道府県名(漢字とローマ字)と面積の表に投稿しました。

このCSVをQGISで読み込み、都道府県データと「nam」で結合して別名保存します。

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最後に属性テーブルのフィールド計算機で以下のように公表データと計算データの比較を行います。フィールド幅の影響でフィールド名が削られています。

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結果を誤差の大きい順にソートしてみると、長崎県だけ1%を超えるものの、その他は0.5%未満に収まっており、かなり良い結果といえるのではないでしょうか。

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過去の面積調 平成16年~平成26年にあるPDFで長崎県を確認してみると、H25年の「4105.88 km2」からH26年は「4132.32 km2」に結構増えているので、この増加が地球地図日本のデータに反映されていないのかもしれません。