まずは基本的な都道府県の行政区域図を作成します。
国土数値情報からデータをダウンロードする
最初に「国土数値情報」から必要なデータをダウンロードします。
住んでいる都道府県など、作成対象の都道府県を決めて、「国土数値情報」の「2. 政策区域」にある「行政区域」を選択します。
ここで作成したい都道府県にチェックを入れて選択し、「次へ」を押します。
ここでは、例として青森県を選択しています。「全国」を選ぶとデータ量が多く、QGISでの描画が重くなります。
次の画面では、特にこだわりがなければ最新年度のファイルを選択し次へ進みます。
アンケートはデータをダウンロードするたびに入力する必要があります。会員登録のようなものは必要はなく、該当する項目にチェックを入れて「回答する」ボタンを押します。
利用約款が表示されるのでよく読みます。特に「国土情報利用約款」第1条の定義や第4条の表記について、などが重要と思われます。
ダウンロードファイルの展開
ダウンロードしたzipファイルを展開するといくつかのファイルが入った一つのフォルダができます。
これが、これからお世話になるshapeファイルです。shapeファイルは、複数のファイルによって構成されています。
Wikipediaによるとshp、shx、dbfが必須ファイルで、その他はオプションファイルということです。
QGISによる行政区域図の表示
QGISを起動し、左に表示されているブラウザパネルから、先ほどダウンロード・展開した行政区域データを保存したフォルダを選択して、その中の「.shp」ファイルをダブルクリックすると、行政区域図が表示されます。
「国土交通省国土政策局「国土数値情報(行政区域(青森)」をもとにid:tekito-gottaniがQGISを用いて編集・加工」
最初のうちは、これが表示されただけでも結構な感動があります。
空間参照システム選択画面が表示された場合
選択したshapeファイルのフォルダにprjファイル*1があれば自動で読み込まれ、何も出ませんが、存在しない場合に確認画面が表示されます。
表示された場合は、ひとまず何も考えず、「フィルター」欄に「jgd」と入力すると表示される「JGD2000」を選択します。
プロジェクトの保存
QGISでは、プロジェクトという単位で作業ファイルを管理しています。ファイルメニューの「プロジェクト」から「名前をつけて保存」を選択して、作業中の状態を保存します。
作業状態の保存なので、参照している元データ(shapeファイル)を移動してしまうと次に読み込んだ時にエラーが表示されてしまうので注意してください。エラーが表示されたときは、もう一度指定し直せば状態が復元されます。
*1:どのようにデータを表示するか指定しているファイル