境界標を探して歩いていると、様々なものが道路に埋め込まれていることに気付きます。そんな、境界標の仲間といえるものを紹介します。
基準点
地球上のある一点の位置を指し示す為に、緯度と経度が使われますが、その大元の基準となる点が、全国およそ45km間隔で設置されている一等三角点網です。
そして、一等三角点を補うように二等から四等までの三角点があって、すべて国土地理院によって設置・整備されています。
その三角点網などを利用して地方公共団体等が測量した結果が公共基準点と呼ばれ、これも精度などに応じて一級から四級まで設置されています。街中で見かけるのは大抵この公共基準点です。
基準点の設置場所を知る
公共基準点については、基準点成果等閲覧サービスでその設置場所を知ることができます。これを利用して、江東区の夢の島あたりを検索してみると、他とは異なる色の基準点が表示されました。
異なる色をクリックして詳細を見てみると、「計画機関名」が「東京都オリンピック・パラリンピック施設整備課」となっていたので、興味をそそられて2016年4月に現地へ行ってみると、下のような基準点が設置されていました。4年後に向けた準備が着々と進んでいるようです。
後退標
建築基準法の第42条第2項で規定する幅の狭い道路を拡幅したときに設置される標示です。詳しくは狭あい道路拡幅整備事業の概要をご覧ください。
工事標
正式名称はわかりませんが、道路工事を行った証明プレートが、たまに埋め込まれています。車道に埋め込まれているので、車に気を付けないとひかれます。
距離標
ある場所からの距離を示す標示です。この距離標を頼りに散歩するのも面白いです。
明示杭
電気ケーブルやガス管、水道管などが埋設されている目印です。